埼玉大学は、学術研究の拠点として存在感のある総合大学を目指し、21 世紀社会を担う次世代を育成する高度な教育を実施しています。また大学における研究成果を積極的に社会に発信し、社会に信頼される大学を構築することを第1の基本目標と掲げ、かつ中期目標には「大学の教育研究等の質の向上」を掲げています。さらに「教育の質的転換」を行い、学生の学修時間・学修の質を大学が保証することで、教育課程の国際通用性を高めることを指向しています。 そのため、次世代教育プラットフォームとして、①単位の実質化、②授業科目の設計転換、③カリキュラムの体系化、④厳格な成績評価、に対応できるシステム、かつ自然災害危機管理対策やデータバックアップのためのファシリティ強化が求められました。 このような要件を満たすにあたり、全国約60大学への導入実績があるSCSKの学務情報システム「DreamCampusシリーズ」と、約300社以上の利用実績があるインフラ基盤のクラウドサービス「USiZE」から、特に基幹システム稼働向けに信頼性を高めたモデルである「USiZEシェアードモデル」の組み合わせが採用されました。
近年埼玉大学では、タブレットPCによる全学利用の出欠確認システム・授業支援システムの導入や、教務システムと連携された授業料関連のシステムの導入など、学生・教員・職員が利用するアプリケーションの改善・強化を図り、より利用しやすい教育環境の整備をしてきました。 今回の教務関連システム刷新は、教育情報の中核を担うシステムなので非常に難しいテーマでしたが、大学改革に合致する機能や、災害対策や運用改善におけるクラウドサービスの利用など、次世代教育プラットフォームとして期待できる仕様となったと考えています。 特にクラウドサービスの利用については、学務部教育企画課として利用者に近い立場と、教務電算担当としての管理運用の立場から、今後の大学運営に必要不可欠なものとして大きく舵を切りました。学内での管理運用では、大学教育の継続性・災害対策・システムの利便性向上に限界を感じていたので、現場主導でクラウド活用を推進出来た事は成果だと感じています。 この度の入札において、SCSKのソリューションを採用することになりましたが、大学が求めた要求仕様に対する提案内容と、その取組み姿勢について大いに評価できるものであり、今後のサービスインにむけて期待しています。